トラブル

相続問題の大きな山場?親族間で起こりうるトラブルとは

相続した土地というものは、自分で購入した土地と違って、何かとトラブルが起きやすいものです。なかでも親族間のトラブルは面倒なものが多く、後々までその悩みはつきまといがちです。

例えば、父母の土地を長男が相続した場合、傍目から見れば、法的にも長男がこの土地をどうしようと勝手なはずです。ところが、親族に言わせるとそうもいきません。

たとえ長男が名義人であり所有者であっても、父母の土地はその子供たちをはじめ、親族全てにとっても思い出のある特別な場所であることが多いのです。

また、さらに事態が複雑になるのは、兄弟で共有名義になっているパターンです。これは持ち分割合にかかわらず、土地を使用する権利がお互いにあるわけですから、土地の使用について考えが合わなければ、争いの種になります。

かといって売却しようにも、売却金額は持ち分割合に比例するので、当然、持ち分割合が少ない方は売却の話にはなかなか納得できないでしょう。

父母から受け継いだ土地ではあるが、売却することによる利が大きいことをきちんと親族に説明できる専門性の高い知識が必要になります。

相続した土地周辺の住人とトラブルが起こることってある?

相続した土地は、普段、自分が頻繁に訪れるような場所ではないことも多いです。相続してはじめて自分の親が「こんな所に土地なんて持っていたのか」と気が付くこともあるといいます。そうであるなら、当然その土地がこれまでどういう使われ方をしていたのか、周辺の住人はどういった人たちなのか等は知る由もありません。

相続した土地周辺の住人とトラブルになるケースもあります

例えば、相続した土地が農地や更地であった場合、周辺の新興住宅の住人等からは、「風で土埃がとんでくる」「洗濯物が干せない」等の苦情が入ってくることがあります。

また、「あなたの親御さんは親切で、この土地を自由に車で通り抜けていいと言っていた。だから、これからも通らせてほしい」と、お願いされることもあります。

こういった場合、周辺住人とはできるだけ良好な関係を築いていくことが理想ですが、周辺の住人が「この土地は迷惑だから早く売却しろ」とか「近所で使うから売らないでくれ」といった「度を超えた要望」をしてくるようになると、真剣に何らかの対処法を講じなければならないでしょう。

売却先とのトラブルが起こる可能性は?

相続した土地というのは、これまで父母が所有していたものですから、当然、その土地に対してなんらの知識も持たないことが多いです。そのせいで様々なトラブルを招いてしまうことがあります。

例えば、売却を検討して、やっと売却先が見つかったと思ったら、実は土地に抵当権がついていた。もしくは、大量のゴミが埋まっていることがわかった等です。

いろいろなケースが考えられますが、売り主責任のトラブルの多くは契約後に売却先からクレームが入ります。そして「こんな話は聞いていなかった」と契約解除請求をされ、さらに売却先にとって重大な問題であったなら損害賠償をも請求されてしまうのです。

売却先には、後日になって困ることやトラブルになりそうなことは前もって伝えておかなければなりません。

もちろん、相続した土地ですから売る方も知らなかったという場合はあります。しかし、トラブルになってからでは遅いのです。専門知識を持った仲介業者に土地の事前調査をしてもらい、重要なことは書面に記載し、当事者間で署名押印のうえ、保存しておくと安心でしょう。

まとめ

安全で公正な土地の売買契約というのは、簡単そうに思えて実にトラブルが多いものです。親族、周辺住人、売却先を巻き込んで、様々な問題が生じます。しかし、土地は売却せずに所有していても税金等の問題が生じるのです。相続した土地をずっと守っていきたいという気持ちは誰しも抱きます。ただ、その土地が争いの種となることは、きっと御父母の望まれるところではないでしょう。